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ロックの部屋

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EAGLES

イーグルス『EAGLES LIVE』



イーグルスの来日公演が10月に決定し、明日からいよいよチケットが発売だそうな。そこで来日に先取りして、一足早く『EAGLES LIVE』でも聴いて来日気分でも味わうことにしました。

しかし、それにしてもS席9800円て高いですね。今はこれが標準なのでしょうか?私がコンサート通いしていた70年代80年代は5000円を超えることはなかったと思うけど……ベテランバンドが新譜を出さないのに再結成してライブをやるというのは金儲けが見え見えなような気がするんですが……サイモン&ガーファンクルなんかもさ。ま、いっか(笑)

イーグルスは初期の3枚目あたりまでは中堅バンドにしか過ぎなかったと記憶していますが、4作目の『呪われた夜』あたりから曲がずっとタイトになってきて売れてきましたね。
「テイク・イット・イージー」や「テキーラ・サンライズ」あたりはラジオからよく流れていました。カントリー臭さがそれほど好きではありませんでした。私は【ドゥービー・ブラザーズ】の方が良かったです。疾走感とかスピード感とかキレの良いリズムとかでも。

『EAGLES LIVE』はイーグルスの初の公式ライブアルバムです。1980年ですから絶長期といってもいいのでしょうね。

このライブアルバムは録音が変わっていて、通常は客席からの音源を拾うような方式が常だと思うのですが、ステージ上から音を拾っているような印象を受けます。観客の歓声はオフ気味で、遠くの方から聞こえます。ホールの間接音ではなく直接音が強いです。そのかわりスタジオ録音かと思われるような鮮明な音がします。観客の歓声も曲間はデシベルを上げて曲が始まると絞っているようです。そういった作為的なミキシングをしているようです。好みが別れるところだと思うけど、ライブの臨場感というてんではイマイチな気もします。

選曲もまずまずだと思うけど「呪われた夜」がないのが不満。1曲目から「ホテル・カリフォルニア」ですが、今度の来日公演でもいきなり「ホテル・カリフォルニア」からかな。最初から懐かしさでウルウルきてしまいそうです。

「WASTED TIME」も名曲ですよね。ストリングスとピアノが美しいです。

「TAKE IT TO THE LIMIT」も大好きな曲です。

♪夕暮れにただひとり
昼間の光も今は薄青く夜を迎えようとしている

僕のことを好きだったかもしれないあの娘のことを考える
あの時はそうとは分からなかった

そうさ、僕はいつも夢追い人
ずっと追い求めている

今さら変わりはしない。
落ち着くなんてとても無理なこと。

しかし、最近見る夢は
同じことに燃え上がり、同じことを消し去り
ただ繰り返すだけ

君が自由を探し求めていても
きっと誰も気にとめないだろう
そして結局出口はどこにも見つからない

信じるものが何もなくなったら
また僕のところへ帰ってきてくれるかい♪


「ホテル・カリフォルニア」はカリフォルニア幻想を歌った曲ですがドラマ仕立てなストーリィがとてもミステリアス。部屋へ案内される途中にホテルの一室から「ようこそ、ホテル・カリフォルニアへ」「ここは素敵なところ素敵な人たち」「ホテル・カリフォルニアは、お部屋がいっぱい」「年中無休、大歓迎」と言った呻き声が聞こえてきたり、ボーイに「ワインを持ってきてくれ」と頼むと「ベトナム戦争以来、アルコールは一切置いておりません」と断られたり、真夜中に目を覚ましたら「みんなホテル・カリフォルニアでは気ままな生活を送っているよ」「思いがけない贈り物ともっともらしい言い訳をもたらしてくれる」と呻き声が聞こえてきたり……

《思いがけない贈り物》とは麻薬の事か?

そして歌の主人公がホテル・カリフォルニアを出ようとすると、警備員に引き留められ「私たちはお客様を歓迎接待するようにプログラムされている」「あなたは、いつでもチェックアウトできるが、もうここから離れられない」と言われる。
麻薬づけになった主人公はもうホテル・カリフォルニアから抜け出すことはできなくなってしまう。


「ホテル・カリフォルニア」は70年代3本の指に入るような名曲かもしれない。ドン・ヘンリーの粘っこいヴォーカルに間奏のジョー・ウォルシュのギターソロは泣けますね。

きっと来日公演は40代50代のオジサン、オバサン達も大挙押し寄せるのでしょうが、恐い光景でもあります。

私は行きませんよ、そんなのに紛れ込みたくありません。金がないだけですが……(笑)


                         2004年7月16日記


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